今回はfootball managerの公式ブログにて気になる記事を見つけたので日本語に翻訳してみることにします。

女子サッカーは既存のサッカーゲームではあまり導入されていないというのが現状です。

そんな中FMは未開拓の分野にも視野を広げているようです。

以下は翻訳したものとなります。それではご覧ください。

SNSで女子サッカーの話をすると、必ずと言っていいほど「Football Managerの女子サッカー版はいつ発売されるのか」という質問がきます。これまでは、「やるときはちゃんとやりますよ」という曖昧な回答をしてきました。

ただ、これまで言わなかったのは、私たちは以前から水面下で女子サッカーに取り組んでいたということです。裏で話をしていたので、一部の人はこのことを知っていますが、今こそ計画を公表するべきだと思っています。

Football Managerに女子サッカーを導入する方法

詳細を説明する前に、1つ明確にしておきたいことがあります...私たちは、FMの女子サッカーバージョンを作る気は全くありません。

私たちがやっているのは、(既存の)FMに女子サッカーを追加することです。1つのスポーツ、1つのゲームです。

FMのプレイヤーは、男子チームから女子チームへ、そしてまた男子チームから女子チームへと移行することができます。女子サッカーは、あなたがFMで保存したすべてのデータを構成する、世界の一部となります。

また、Football Managerに女子サッカーを追加するには何百万ドルものコストがかかり、短期的なリターンはわずかなものになることもわかっています。しかし、それは問題ではありません。

現在、女子サッカー界にガラスの天井があることは隠しようがありませんが、それを打ち破るためにできることをしたいと思っています。

私たちは、すべての人が平等であることを信じており、その解決策の一部になりたいと思っています。女子サッカーが男子サッカーと同等の立場になるためのプロセスに参加したいのです。

スカイとBBCが最近、イングランドのWSLと歴史的なテレビ契約を結んだことがその証拠です。私たちは、女子サッカーがあるべき姿に到達するために、できる限りのことをしていきたいと思っています。

私たちの声には大きな力があることを知っているので、それを良い方向に使っていきたいと思っています。

長期的には、女子サッカーの人気が高まるにつれて、金銭的な報酬が得られるかもしれませんが、現時点では正しいことだと確信しているので、この旅に出ています。

では、具体的にどのようなことをするのか、少し説明しましょう。

これまでに寄せられた要望のひとつに、既存のFMと連動する女性用データベースをリリースしてほしいというものがありました。

FMに女子サッカーを追加するには、単に男性選手を女子選手に置き換えるだけではなく、もっと多くのことが必要なので、これは単純にはうまくいきませんが、女子データの問題は興味深いので、まずはそこから始めましょう。

まず、女子サッカーの包括的なグローバルデータベースを構築するには、ある程度の時間がかかります。

既存のデータベースは28年の歳月をかけて構築されたもので、複数のリーグはおろか、1つのチームを追加する際にも調査しなければならない情報がたくさんあります。

※写真引用:https://www.footballmanager.com/news/how-were-introducing-womens-football-football-manager#desktop

女子サッカーのデータベースを適切なものにするためには、ゲーム内のすべての属性を調査し、データをどのように判断するかを明確にしなければなりません。

ペース、加速、敏捷性などの能力は、同じ範囲内に収まるでしょうが、一部の能力は異なる尺度が必要になるかもしれません。これらの能力は、もちろんマッチエンジンにも反映されます。この分野での作業は、マッチエンジン全体にとって有益なものとなります。

例えば

選手の身長を調べてそれがプレーにどのような影響を与えるか

GKが小さい場合はシュートをより高く狙うなど

もちろん、データだけではなく、さまざまな要素を考慮しなければなりません。

例えば、ゲーム内にはすでに女性のキャラクターモデルがありますが、現在はスタッフのみ対応しています。

男性のサッカー選手には何千もの「モーションキャプチャー」アニメーションがありますが、これらのアニメーションの多くを女性の体に適用するとカウボーイのような動きになってしまいます。

女性の体形や骨格は男性とは異なりますから、既存のモーションキャプチャーアニメーションのデータをすべて女性選手用に作り直すしかありません。

モーションキャプチャースタジオに数日通うだけではなく、各モーションキャプチャーセッションで生成されたデータをクリーンアップし、マッチエンジンで正しく表示されるようにするには数ヶ月を要します。

ゲーム内の女性用3Dモデルは、歴史的に見ても男性用ほど進化していませんし、女性用サッカーキットも（やはり体型の違いから）異なっていますので、こちらも作業が必要です。私たちのアートチームとアニメーションチームは、このような追加作業を念頭に置いて、ここ2、3年で成長してきました。

それだけではありません。女子サッカーの移籍制度は男子サッカーとは異なりますし、財政や賃金の仕組みも異なります。また、多くの女子リーグの独自のルールにも対応しなければなりません。

そのほかにも、最初はどこまで詳細に調べればいいのか、という疑問があります。

月経周期がトレーニングや怪我に与える影響については多くの文献がありますが、ゲームプレイに大きな影響を与えずにこれを取り入れるにはどうしたらよいでしょうか。また、妊娠についてはどうでしょうか？

妊娠中の選手やスタッフがゲームに登場する場合、ステージごとに異なる3Dモデルが必要になるのでしょうか？

また、ゲーム内のテキストや翻訳についても考慮しなければなりません。

本作では、男性または女性のマネージャーとしてプレイすることができますので、スタッフの「ストリングス」（ゲーム内で、プレイ可能なキャラクターかどうかに関わらず、キャラクターを指すフレーズのこと）は、男性・女性ともにほとんど決まっています。

しかし、現在ゲーム内で活躍しているサッカー選手は全員男性であるため、彼らに関連する文字列はすべて性別ごとに用意されています。

そのため、10万以上の文字列を書き換え、さらに19言語に翻訳しなければなりません（約300万語になります）

例えば、デンマーク語には形容詞の一致やその他の性別に特化した文法がないため、理論的には「he」を「she」に一括翻訳し、その後「ローカライゼーションQA」プロセスで各文字列の見落としを確認することができます。しかし、フランス語やドイツ語をはじめとする多くの言語では、それは不可能であり、各文字列を最初から翻訳し直さなければなりません。

この作業には多くの時間がかかり、コストもかさむことになります。

冒頭で述べたように、私たちはこのプロジェクトをかなり前から進めてきました。女子サッカーのあらゆる分野で活躍している人たちと何度も何度も話し合い、この夢の実現に向けて協力してくれる素晴らしい人たちとの関係を築いてきました。

具体的には、ロンドン在住の双子のプロ、ロージーとモリー クミタによる最初のモーションキャプチャーセッションを2回行いました。

パンデミック時のモーションキャプチャーには制限があるため、「バブル」を共有する2人と一緒に作業することが不可欠でしたが、ロージーとモリーは完璧なソリューションを提供してくれましたし、素晴らしいサッカー選手でもありました。もちろん、これは「モカプ」プロセスの始まりに過ぎず、今後数ヶ月の間に、ゴールキーパーのセッションを含む多くのセッションが実施される予定です。

SIチームの中で、すでにこのプロジェクトに没頭しているのが、新たに就任した女子サッカー部門の調査責任者、ティナ キーチです。

コーチの資格を持ち、Smartodds社のリサーチ・分析責任者だったティナは、すでに女子サッカーのデータベースを構築する作業を始めています。

私たちのデザインチームは、これまでに集めた情報をもとに、具体的なタスクと完全なデザインドキュメントに仕上げる作業を始めようとしています。

FMのほとんどの機能がそうであるように、このドキュメントはエンジニアリングタスクの数年分のロードマップとなります。FMには完成というものがなく、常に追加できるものがあります。女子サッカーも同様です。

追加してすぐに忘れてしまうのではなく、皆さんが管理するために私たちが創り出す他の世界と共に成長し続けるでしょう。

もちろん、これまで述べてきたタスクの多くは同時進行が可能なので、スケジュールは短くなりますが、女子サッカーをFMに導入するには数年がかりのプロジェクトになると現実的に考えています。

現段階では、このプロセスにどれくらいの時間がかかるのか正確にはわからないので、どのバージョンのFMで女子サッカーがデビューするのかを正確に言うことはできませんが、既存のチームにリソースを追加することで、FMの新バージョンに期待されるすべての機能を確実に提供しながら、できるだけ早く実現する計画ですので、ご安心ください。

このブログの冒頭で、このプロジェクトにはかなりのコストがかかると書きました。

このコストの一部を相殺するために、私たちのビジョンに共感し、自社ブランドをFMに広く統合する見返りとして資金援助をしてくれる、いくつかの商業パートナー候補との話し合いをすでに始めています。

また、私たちは女子サッカーのコマーシャルパートナーとしても尽力しています。

私たちは、男子チームとの契約の一環として、AFCウィンブルドン レディース＆ガールズやワトフォード ウィメンと継続的にパートナーシップを結んでいます。

しかし、それだけでは十分ではありません。今日は、レスターシティ ウィメンと2021/22シーズンのコマーシャルパートナーシップ契約を締結したことを発表したいと思います。この契約により、クラブのダグアウトやインタビューボードにFMブランディングが掲載されることになります。

最後に、このブログが準レギュラーになればいいなと思っています。昨年、COVID 19がFM21でどのように取り扱われるかを説明した記事は非常に好評で、多くの方がその透明性を高く評価してくださったことを知っています。

皆さんも、これから始まる魅力的な旅に参加してみてください。

ありがとうございました。

終わりに

以上、女子サッカーについてのお話でした。既にモーションキャプチャーを使用したセッションを行いデーターベースの構築も行っているようです。

個人的に気になったのは「妊娠」というところです。

出産を経て挑む東京五輪…アメリカ女子代表FWモーガン「妊娠前よりも強くなった」- Soccer King

実際に妊娠、出産を経て再び競技生活に復帰する選手は多く、妊娠した選手やスタッフがゲームに登場する際、また違う3Dモデルを作る必要があるのかとか..正直私はそこまで思いつきませんでした。

それでは最後にFMの公式twitterのリプライへの返信を翻訳してお別れしましょう。ここまで読んでくださりありがとうございました。

私たちは、すべての人が平等であることを信じており、その解決策の一部になりたいと思っています。女子サッカーが男子サッカーと対等な立場になるためのプロセスに参加したいのです。

We believe in equality for all and we want to be part of the solution. We want to be a part of the process that puts women’s football on an equal footing with the men’s game.

— Football Manager (@FootballManager) July 22, 2021

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